Book`s Page 2

PULTO
浦沢直樹×手塚治虫


手塚治虫の連載漫画「鉄腕アトム」の中で「地上最大のロボット」という回があり、そこを原作として浦沢直樹がリメイクして長編連載にした異色作品です。ストーリーは、ロボットと人間社会の関わり方、ロボットの自我への葛藤などを描いた、非常に近未来リアル系で当時の手塚治虫の先見的才能が発揮されたものです。それに影響された浦沢直樹が子供漫画から大人向け漫画にさらに進化させ見事なまでに新作品として蘇らせています。全体に渡り、浦沢直樹の手塚治虫へのリスペクトを多く感じます。作品を読むなら、手塚治虫のオリジナル作品とセットで読むのがベストです。