Movie`s Page 2

猿の惑星


数多くのシリーズを生んだ名作からまずは第一作目「猿の惑星」です。最初に私はこれは誤植だと思っているのですがAPE=類人猿、Monkey=猿で英語では区分しているので、猿の惑星ではなく「類人猿の惑星」と理解しないとちょっとストーリー上、混乱します。実際、シリーズ後半での近年作では「俺はチンパンジーだ!猿じゃない!」というセリフもあり、明確にそこを分けたい意図を感じます。一作目は、地球から打ち上げられた宇宙船が人工冬眠装置で長い宇宙飛行から地球帰還を目指すのですが、その途中、ある惑星に辿り着くと、そこは類人猿が支配する星で人間は奴隷になっているという話。最後に朽ち果てた自由の女神を見つけ、その惑星は地球だったと分かった時の主役テイラー(チャールトン・ヘストン)の絶望の演技は鮮明に残ります。人類への警笛がもっとも鳴らされた映画の一つですね。自分が類人猿だったら、人間の行動や思考って不思議だなあと思ったり、ものすごく第三者的視点で人間というものを考えさせられる映画です。