Music`s Page 2


「女性の中にただ一人」


日常会話もそこそこできるようになって天狗になり始めてきたアメリカ生活2年目、やりました…大失態!それは、ワシントン州の田舎にある大学でSociology(社会学)のクラスを取っていた時の話。その日はクラスの男女が別々に分かれ個々のグループで意見をまとめる授業。きっと教授がその説明をしたんだろうけど、それが理解できず、なんの疑いもなく流されるまま、私は女性グループの中へ….そして悲劇はここから始ったのです。 当時の私はロン毛、スリムジーンズ、体重は50Kgそこそこの痩せ体型、おまけにアメリカ人の女性はみんな大きいので完全に女性として溶け込んでいたのです。時間が過ぎること20分、さすがの私もその内容の異変に気が付き、コソコソと男性グループの方に移ろうとしたところで、クラスメート全員が気が付き大爆笑。さすがの私も顔を真っ赤にさせて、残りの時間を過ごしたのを覚えています。


「アメリカの刑務所」


私がかつて住んでいた田舎町「ワシントン州 Walla Walla」。この町にはアメリカの凶悪犯が集まる有名な刑務所があります。私、なんとこの刑務所に入ったことがあるんです。いやいや、別に捕まったわけじゃないですよ。大学の社会見学で行ったんです。アメリカの刑務所の中を見た経験のある人って少ないでしょう。日本の刑務所の中を見た人もそんなにいないか(笑)。意外と自由な感じで、芝生なんか綺麗だし、服役中の囚人の髪型もロン毛だったり、監獄にはテレビもあって、憩いの場みたいなテラスまでありました。さて、社会見学ということで、なんと服役中の方と学生が話をする場がもうけられたのです(これも凄いことだと思いますが…)。そこでの囚人AさんとBさんの話を紹介しましょう。

「Aさんの話」

Aさん:
「刑務所に入ってずいぶん長いんだけど、職業訓練とかで大学の単位が刑務所でも取得できるんだ。俺なんか大学卒業の単位を取得したし、理容師の免許なんかも刑務所で取得したよ。凄いだろ!もういつ外に出ても大丈夫だぜ!」

学生:
「刑期はどのくらいなんですか?」

Aさん:
「懲役123年!」

「Bさんの話」


Bさん:
「俺が刑務所に入った時の刑期は3年くらいだったんだけど、脱獄の常習犯で何十回と逃げたから結局もう10年近くここに入ってるよ。でも今の俺は模範囚だからもうすぐ出れるんだ。ワイフと娘に早く会いたいよ!」

学生:
「娘さんは、おいくつなんですか?」

Bさん:
「娘は今、2才だよ!」

学生:
「10年間、刑務所にいるんですよね?なのに、娘さんは2才なんですか?」

Bさん:「言ったろ!俺は脱獄の常習犯だって!」


「遭遇!エアロスミス」


ボストンの日本食品店でアルバイトしてた時のお話。アジアの食べ物は健康に良いとアメリカ人の間でも広まり、私も生活費を稼ぐため、アメリカ人相手にレジ打ち、接客、仕入れなんてことをやっていたものです。ある日、このアルバイトしていた店にとんでもないお客が登場!なんとエアロスミスのヴォーカリスト・スティーブンタイラーが来店したのです。モデルのような美女を二人、肩を抱き引き連れ、冷凍食品の入ったガラスケースの方へ!格好はお馴染みのスリムジーンズにド派手のTシャツ!背は意外にも私より低かったです(ちなみに私は173cm)。狭い店だったのでその時いた店員は私だけ。サインを頂こうと「Are you Mr.Steven Taylar?」と聞くと、返答は店内中に聞こえる大きな声で「Oh! Yeah—!」あまりの派手さに圧倒されましたが、さすが伝説のロックヴォーカリスト、これでは終わらない!お買い上げになったのは冷凍のタイヤキ2匹!その冷凍のタイヤキを支払い後、いきなりレジの前で口へパクッ!そして美女2人とタイヤキをくわえて、世界のロックスターは去っていったのです。たった10分間ぐらいの出来事でしたが、世界No.1のブッ飛びを満悦した一日でした。