2004年2月29日 。二日間でここまで解体していました。速いですね。2日目にして早くも問題が発生しました。スタジオ専用に電気をひき、配電盤を独立させることが電気会社の都合により不可能だということが判明、予定変更の打ち合わせをする羽目になりました。電気はノイズの関係などからとても重要な問題です。
2004年3月2日。電気の問題、解決しました。電気を途中で分岐して2、3階とは別に新たに配電盤を用意します。ブレーカーの数が凄い、デジタル2系統、アナログ2系統、アンプ1系統、照明2系統、エアコン1系統、換気1系統、普通1系統の計10系統に分ける予定。写真の黄色い素材はグラスウール、これは吸音材として使われます。
黒いゴムはスタジオを浮き構造にするための部品。これを等間隔に並べその上に床を作ります。これにより、ドラムやベースの低音や衝撃音を吸収します。天井は解体して剥き出しになった状態。ここから特殊な部品で吊り天井にし、上階居室に対する遮音性能を上げます。
2004年3月4日。床にコンクリートがうたれました。この下に3月2日に敷いていたグラスウールや衝撃吸収部品、板などがあって現時点でも床の厚さは10cmを越えています。3日後あたりからこの上を歩いても大丈夫なくらい固まるそうです。写真はスタジオ内装で使う吸音材、この中から色を選ばないといけないんですが、どれがいいか迷いますね。
2004年3月7日。15mmのボードを貼り始めました。だんだん壁らしくなってきたと思いきやこれでは終わりません。墨出しでその最終的な壁がどこまで来るか?を線で示します。元壁から約13.5cmあります。この間にボード、空気層、さらにボードが建てられます。防音ってホント大変な作業です。
吸音板の色が決まりました。「ダークベージュ」です。これから、クロスの色を決めないといけないのですが、クロスを貼るための糊に含まれる「ホルムアルデヒド(有害化学物質)」の問題に気を使わなければいけないようです。
2004年3月9日。天井に着工しました。この部品で全体を吊り天井の状態にします。防音ドアが到着。まだ色が塗られていないサビ止めを塗った段階です。これから好きな色に着色します。
そしてついに外壁を作ります。今までは材料の搬入があったのでわざと開口させていましたが大きい材料は すべて搬入したのでこれを閉じていきます。内装もプラスターボードを全体に張り終え、窓塞ぎの作業段階に入りました。
2004年3月11日。防音ドアが付きました。デカイ!通常の防音ドア幅800mmより少し大きめの900mmドアを付けました。そしてこれがまた重い!190キロあるそうです。換気ダクトは防音専用ダクトで中に吸音材が張ってあります。天井も徐々にそれらしくなってきました。内壁は壁と壁の間に隙間が空いています。これを空気層と呼びます。この空気層が防音においてもっとも重要なポイントだそうです。
2004年3月13日。換気ダクトと消音機が付きました。これもデカイ!強制排気と強制吸気のダクトです。けっして、中華料理屋を始めるわけではありません。あしからず…(笑)
2004年3月16日。スタジオ建設行程の約半分が終わりました。この時点で一度、遮音性能チェックが行われます。全ての壁にボードが張られました。あの大きな換気ダクトも見事に隠れました。天井も御覧の通り。写真は天井に使う化粧用の吸音板です。電気の配線が出ている箇所は配電盤が付く予定です。グラスウールが剥き出しになっているところはスタジオ入り口です。
2004年3月18日。いよいよ、色を決める段階に入りました。カラーチャートは防音ドアの塗装カラーのサンプル、カタログになっているのが壁クロスのサンプルです。この時点で私が候補に上げていた壁クロスのカラーは青色です。コンセプトとして明るいスタジオ、長時間でも疲れないスタジオにしたいと考えていました。
2004年3月23日。朝から遮音性能チェックをしました。2枚の写真は測定機材で、これで音を低域から高域まで出して測定します。耳痛い!メタリカ?AC/DC?なみの爆音です。専門的に言うとD-60~65くらいの性能が測定されました。とても良い数値です。バッチリ防音されています。来週あたりには完成するそうです。予定より大幅に早く工事が終了しそうです。
2004年3月25日。いよいよ、スタジオ内装と仕上げの段階に入りました。写真は床フローリング。今日から張り始めています。天井は全て吸音版を張り終わりました。右の写真はクロスの色!この3色の中からもうどれを張るか決定していますが、詳細は後日ということで(笑)!来週には全行程を終了するそうです。
2004年3月27日。防音ドアの塗装が終わりました。シルバーです。意外とシルバーのドアってないですよね。吸音板(ソノカット)が3面に張られました。これで響き過ぎる部屋の音を吸収します。スタジオの総面積はご覧の通りです。床はすでにフローリングが張られています。後は、クロスと電気関係のみです。
2004年4月2日。天井にライトを吊るすレールが付きました。一般家庭ではなかなか見ることのできない、6個口のコンセント。これがスタジオのなかに何個もあります。
2004年4月6日。パネルの隙間(目地)をパテで埋めました。これが乾くとクロス張りの行程に入ります。さて、このスタジオをなんと命名するか!?そろそろ考えないといけませんね。
2004年4月7日。スタジオついに完成です。最終防音検査などは残っていますが、工事は完全終了!しかし油断は禁物。見えない箇所で施工ミスなどないか入念にチェックしないといけません。ちょっとクロスの色が派手かな?40日間ほどで出来上がりました。予定より20日も早い仕上がり!もう少し、この日記も続きます。
2004年4月15日(最終回)。ついに最終回!楽器、機材の搬入が全て終わりました。ピアノも調律してとても調子いいです。コンピュータなどのDTM関係も以前よりグレードアップしてるし作曲も編曲も気持ちよくできます。