Book`s Page 2

部屋のおいでよ
原秀則


あまりに切なすぎる恋模様で、私の中では「とても読んでられないランキング」上位に位置するマンガです。もちろん、これは良い意味なので、それだけ感情移入が出来るマンガということなのですが、気合を入れて読まないと心が痛みまくりで途中で挫折します。飲み屋さんで出会った若い女性駆け出しピアニストと同じく若い男性駆け出しカメラマンが付き合い始め、お互いの芸術の才能の開花に伴い、恋と才能の衝突で別れていくというのがざっくりとしたストーリー紹介。もう、この説明をしてるだけで、ミュージシャンとか芸術系の人は、「あっ!ヤバイ!そっち系!?」と察知できてしまう、そう!そのまんまご想像通りの展開です。ある意味、リアリティーの塊とも言えます。もしかしたら、生活が安定の域に達する50代とか60代の時に読むのが一番時期的には良いかと・・・まあ、人それぞれですね。