Book`s Page 2

タッチ
あだち充


野球マンガに革命をもたらした不朽の名作「タッチ」です。それまでの野球マンガと言えばライバルとの熱い対決、根性の練習を積んで血と汗と努力などを全面に押し出したものばかりでしたが、タッチでは、そういうものの比重よりも遥かに恋愛という枠が大きく占めた当時としては異色、良い言い方をすれば革新的なストーリーでした。双子の上杉兄弟と隣に住む幼馴染みの浅倉南が織りなす切ない恋模様。なんと言っても7~8巻でのカッちゃんの交通事故での死は衝撃を超えてトラウマになってしまうほど印象的でした。私が初めて読んだあだち充の作品もタッチだったと記憶しています。野球マンガとしては巨人の星と双璧をなすと言っても過言では無いと思います。