Book`s Page 2

銀牙~流れ星 銀~
高橋よしひろ

週刊少年ジャンプ全盛期における犬を主人公にした漫画「銀牙」です。少年漫画という枠組みの中で動物系マンガでは最高傑作だと思います。熊犬の子として生まれた銀が宿敵・赤カブト(ツキノワグマ)を倒すために日本中を旅して漢(犬)を探します。漢たちは、奥羽に集結、宿敵・赤カブトを倒すという・・・ってここまで全部、犬の話です。徹底的に犬の擬人化に成功していて、親子愛、仲間愛、自己犠牲など、とことん美しいまでの生き様を描いています。赤カブトシリーズが終わった後は、狼vs犬の図式で新たなストーリーが始まり、ここは若干内容がだれるのですが、それでも全体を通して稀有なタイプのマンガです。