Book`s Page 3

ヒッパルコスの海

西岸良平の初期の短編集です。西岸良平のタッチは、初期と後期でかなり違います。初期の方がより下手ウマ感がよく出たタッチです。これが麻疹みたいに効いてきて抜け出せなくなるのが独自の世界観なんですよね。ストーリーも単純な一見バカバカしいシチュエーションの中にズバッと精神世界に切り込むスタイルで、初期の作品はその点がくどいくらい鮮明に表現されてます。まさに日本が誇るOne & Onlyの漫画家と言って間違いないですね