ギター教室を開講するにあたり大事になってくるのがカリキュラム、教材などです。当時、巷のギター教室は、既成の教則本を使って教えるのが主流、またギターレッスン技術や教育法も確立されていない未発達な分野でした。この10年ほど前から、すでにアメリカでトモ藤田氏はポピュラーギター教育法をクラシック教育並みに確立するという意図を持っていたため、その直系の弟子にあたる私は自然とその先進的考えを若い頃に学べたというアドバンテージがありました。
創業当時のレッスンにおける具体的な指針は以下のように定めました。「世界で通用するギタリストを育てるため音楽専門用語はすべて英語に統一する」「上達・進歩を第一とすることから完全個人レッスンのみを採用、既成のグループレッスンを否定する」「入門枠に制限をかけ(記入フォームの義務化)、演奏能力は問わず本気でギターが上手くなりたい人にのみ教える」「演奏における音楽理論の重要性を説きphysical & knowledgeの両側面から構築する演奏スタイルを目指す」
当時は、現在ほどルールなども確立されていなく、私が一人でレッスンをしていたので、「先生、これ明日弾かないといけなくて、すぐ教えてくれない?」と言われ深夜にレッスンしたり、初めて開催したセッションイベントの会場がバスでしか行けないところで受講生みんなを車で送迎したり、ホントいろいろありました。全部、楽しい思い出ですね。
GUITARの東大ウェブサイト
http://guitar-todai.net/