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VOL.6 根拠の無い優位性の排除 カテゴライズの明確化、細分化、平等化

音楽に限らずビジネス化におけるもっとも必要な要素は「信用」です。音楽ビジネスにおいて、その信用性を著しく損なうのが根拠のない優位性による仕事選別、誤解を恐れずに言えば、音楽における異常な選民主義思想とも言えます。従来のミュージシャンに多いのが演奏をすることを優位性の第一に立て、その他を疎かにする、または、その根拠の無い優位性を理由に不当に優先順位を逆転させるなどの行為に及びます。

その最たるものは、教育業における「代行レッスン」と呼ばれるものです。すでに予約済みのスケジュールを飛ばしてでも後発で入ったスケジュールである演奏業を優位性を理由にキャンセル、そこに他人を立てるというものです。

これは供給側の自己都合であり、需要側の立場で言えば、論理が破綻している事項、つまりビジネスにおけるもっとも重要な「信用」を損なう重大行為となります。これを半ば常識としている業界においてビジネスの発展を望むのは難しいでしょう。

この信用を取り戻すには、音楽における仕事を明確にカテゴライズして、それを並列に並べ、供給者として仕事の平等意識を持つことが必要です。演奏業、出版業、教育業、録音業、楽器製作業、リペア業、音楽医療業、物販業、貸出業、スタジオ建設業、PA業など、思いつくかぎり、そのカテゴライズを細分化することが望ましいです。カテゴライズの明確化と平等化は、需要側からの信用獲得が期待でき、音楽ビジネスの発展に繋げることが可能だと考えます。