ゴッドファーザー3
The Godfather III
The Godfather PART3です。監督は当然、このシリーズ＝フランシス・フォード・コッポラ。マイケル・コルレオーネの晩年を描いた作品です。前作から16経っての製作で、アル・パチーノもほどよく老けていて、映画内容と俳優の年齢がよくマッチしています。晩年、マフィアの側面ばかりでなく、慈善団体などの側面も持ち始めるコルレオーネ・ファミリーですが、それでもその根底にあるのは暴力や裏切りというマフィアの本質で、それが随所に表現されています。表の顔と裏の顔の対比の激しさもあり、シリーズの中で陰湿さが一番エグい内容です。終盤ではマイケルを狙う殺し屋の撃った銃弾が娘のメアリーに当たり、その場で子供を失うという悲劇、その後、失意の中、孤独に生涯を閉じるマイケル（アル・パチーノ）の悲壮感溢れる演技など、物質的な豊かさが必ずしも精神的な豊かさに繋がるわけでは無いというのをこれでもか！というくらい表現しています。