2001年宇宙の旅
2001年と言えば今では遠い過去のことですが、この映画が公開されたのは1968年なので、その頃の人にとって21世紀というのは未知の世界だったでしょう。そんな未来を想像して作られた映画がこの2001年宇宙の旅です。統一のストーリーがあるようで無いような、極めてオムニバス映画に近いですが、未来という共通のテーマと考えれば統一ストーリーとも言える、なんというか理解すると言うよりも感性で見る映画です。1968年の人がどんな未来を考えていたのか、一部では現実になったものもあるし、一部では依然としてSFの世界のままであったり、様々な視点が用意されていて、まさに見る人によって感想が変わってきます。これほど、感性のみに訴える映画も珍しく、他に類を見ないタイプですね。一種の哲学的映画と言ってもいいかもしれません。とにかく一度見てみて！としか言えない作品です。