Movie`s Page 2

機動戦士ガンダム
めぐりあい宇宙


ガンダム1st劇場版三部作の中でも最高傑作と言ってよい「めぐりあい宇宙」です。全部のガンダム劇場版を比較しても1,2を争う出来栄えです。映像は、ほとんど劇場版用に再制作されていて、テレビ版からの引用は少なく、それだけに映像美も素晴らしいです。ちょっと違う視点で語るなら音楽とのマッチングが斬新です。テキサスコロニーでアムロとシャアが激闘する場面ではあえて、スローエスニックな音楽を被せることで激闘という表面とは別の二人のニュータイプに目覚め始める内面がよく表されています。同様にアムロとララアの戦いの場面でも井上大輔が歌うバラードを被せることで激闘とは別のニュータイプ同士の哀しい出会いを表現していて胸に刺さります。「宇宙」をあえて「そら」と読ませる手法も当時としては斬新で宇宙への関心が一気に身近になった感じがしました。アニメ映画における不朽の名作と言ってよいでしょう。