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沈黙の艦隊
かわぐちかいじ 著


言わずと知れた「かわぐちかいじ」の代表作であり、日本のみならず、世界中に核兵器の在り方について影響を与えた作品です。シリアル・近未来・戦記物と言ったら良いのでしょうか?一隻の潜水艦の強奪からスタートするストーリーは、その後、潜水艦が独立国家を宣言したり、核兵器と威嚇の可能性に言及したり、核抑止力を潜水艦によって実現させるプランを打ち立てたり、アメリカ海軍を相手に潜水艦一隻で勝利して軍拡の無意味を説いたり、とにかく全てが、もしかしたら現実の検討の余地があるかも!?と錯覚してしまうほどのリアリティーを持つ作品です。現実、日本の議会で取り上げられたほどの影響を与えています。練りに練られたストーリー展開と斬新な思想が完璧にマッチングしたそれまでに無い衝撃的なマンガであることは間違いないでしょう。