サンクチュアリ
ヤクザと政治家の表と裏のストーリーを上手く絡め極上の作品に仕上がっているサンクチュアリです。かつてカンボジアの日本人孤児として生きてきた二人の男が表と裏の社会で活躍、協力し合い、日本を変えて行くという野心に満ちた内容になっています。どちらの男も逆境に強く、また類まれな頭脳の持ち主で数多に困難をどんどん打ち破っていく姿はあるい意味でのハードボイルドを感じます。ストーリーの中には、世代批判も相当含まれていて、老害を排し、若者の社会を築こうという意思が垣間見れます。私の思想に結構近く、共感する部分がたくさんあってヘビーリピートで読んでいる作品の一つですね。