Movie`s Page 1

七人の侍
黒澤明


邦画NO.1といえば、この映画を置いて他にはないでしょう。ハリウッドで「荒野の七人」としてリメイクされていますが、やはりスケール感が全然違います。当時の映画技術を覆すマルチカメラ撮影、望遠レンズ使用などはまさに天才・黒澤明を世界に証明するものだと思います。七人の侍一人ひとりの際立ったキャラクター設定が特に好きですね。中でも宮口精二が演じる「久蔵」のストイックな剣客ぶりは憧れです。ハリウッドの名匠「コッポラ」「ルーカス」「スピルバーグ」が挙って黒澤明に影響を受けたというのだから凄い話です。アメリカに住んでいた頃、レンタルビデオ屋さんで唯一、どこに行っても絶対にレンタルされている日本の映画は「七人の侍」だけで、英語の生活に疲れるとこれを借りて見ていたのを思い出します。