山下少年物語
ロサンゼルスオリンピック柔道金メダリスト・山下泰裕の自伝映画です。片腕のサッカー少年が活躍する「君が輝くとき」という映画の同時上映で私が小学生の頃に見たものです。「君が輝くとき」がメインストリームの同時上映で私もこちらの映画が目的で見に行ったのですが、結果的には山下少年物語の方が幼いながら心に残りました。山下泰裕の少年時代の怪童ぶり、熊本から上京して東海大付属に転入して本格的な柔道修行に入るなど、成長過程を余すところなく見せてくれる映画です。熊本の田舎から金メダリストまで上り詰めた人物らしい様々な人間模様など奥深い内容で特に山下少年と祖父の固い絆には心打たれます。祖父役に若山富三郎が出演していて大御所らしい堂々たる演技に感動したのを覚えています。その他にも水前寺清子など渋い役者もたくさん出ています。DVDなどで探しているのですが、どこにも売っていません。ギリでVHSの中古が売っているくらいです。もう一度、見たいのにそれが叶わない映画というのは切ないですね。