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少林寺三十六房


カンフー映画の二大巨匠と言えば当然、ブルース・リーとジャッキー・チェンということになるのですが、彼ら以外の作品で伝説となっているカンフー映画といえば、これで決まり!少林寺の修行の仕方はすべて三十六房だと思っていたくらい当時の子供は皆、ハマったはずです(修行スタイルで言えば木人拳も有名ですが)実は、修行の前後にちゃんとしたストーリーがあるのですが、あまりに修行シーンが有名なため、そのストーリーを覚えている人はほとんどいません。一応、説明しておくと、清の圧政に苦しむ時代、反清運動をする父親が殺され、主人公はなんとか難を逃れ少林寺に辿り着く。そこで修行を重ね、武術を身に付けて父親を殺した連中に復讐するという話です。カンフーの武器と言えばヌンチャクというイメージをブルース・リーが作りましたが、カンフー好きな当時の少年達は、それでは飽き足らず、この三十六房で登場した三節棍に新しい憧れを抱いたものです。修行の仕方が一つ一つ斬新で面白いのもこの映画の特徴。長い棒の先に鉛を付けて鐘を鳴らし腕を鍛える修行、動体視力を鍛えるために暗闇でロウソクの火を目だけで追いかけ顔を動かすと線香でジュッと火傷する修行などなど、なぜか?こういうものに釘付けになっちゃうのが子供ですよね。私の場合は今でも釘付けで、暇があると見ています。